のちにペットロスカウンセラーになる私のペットロス体験談【2】
ペットロス体験談

のちにペットロスカウンセラーになる私のペットロス体験談【2】

愛犬の夏子が亡くなったその日は
一睡もすることができませんでした。

でも、当時下の子はまだ1歳。
上の子も幼稚園に通っていて
休んでいる時間はありませんでした。

夏子の亡骸をリビングに敷いたペットシーツに寝かせて、
私はなるべく夏子を見ないようにして過ごしていました。
そうしないと、自分を保っていられない……。
そう感じたのです。

泣きながらも葬儀の予約を済ませて、
家事育児がひと段落し
SNSを開きました。
とにかく現実から逃げてしまいたかった。
夏子が死んでしまったなんて
考えたくなかったのです。

普段から犬や猫の投稿を見ることが多い私。
たまたま、ペットを亡くした経験のある方の
イラスト投稿が目に留まり
思わずコメントしてみました。
愛犬が亡くなったこと、
現実逃避してしまいたい気持ち。
知らない人なのに
今の状況をコメントしてしまいました。
「誰かに話を聴いてほしい」
その一心だったのだと思います。

すると、見ず知らずの私にも
その方は優しく返信してくださったのです。

「たくさん大好きだよって伝えて、
撫でて、キスしてあげてくださいね。
火葬前の今できることをたくさんしてください。
後悔しないように。」

私はハッとしました。

どうして夏子を見ないようになんてしていたんだろう……。
そうだ、
今しかできないこともあるのに……。

私は動物病院でトリマーをしていたことがあります。
亡くなったペットちゃんたちの
エンゼルケア(死後にきれいにすること)も
行ってきました。

夏子もうんときれいにして
送ってあげなくちゃ。

夏子は体調を崩してから
シャンプーもできずボサボサでした。
私はブラシを取ってきて
最後のブラッシングをしながら
今までのことを思い出していました。

トリマーの専門学校で出会った夏子。
おとなしくて優しくて可愛くて
「ビビビっときた」という言葉しか思いつかないくらい
不思議な縁を感じたあの日。
家族として迎えてからも
お姉ちゃんとして子どもたちを
優しく見守ってくれた。
何より、本当に大好きな私の相棒でした。

「絶対にまた会おう。
今度もきっとまたビビビってなるから。
絶対なっちゃんだって気づくから……
生まれ変わっても家族になろうね」

次の日。
夏子の火葬を行いました。
小さい身体の夏子のお骨は
もっと小さくなって戻ってきました。

また今度、続きを書こうと思います。
ここまで読んでくださり
ありがとうございました😊

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投稿者

宮城県

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