天国で待ってておくれ

堤防の木の伐採、草刈り後で、まだ、産毛のPちゃんを見つけた。まだ、ヒヨドリの巣立ちには、早すぎる。
このままでは、カラスに襲われると思い、タオルにくるんで保護。
1時間に1度、すり餌を耳かきで与える。ミカンやリンゴを細かく切ったり、カルシウム補給の為、卵の殻をすりつぶして、すり餌に混ぜたり…
お気に入りは、トマトを刻んで蜂蜜を混ぜたものだったね。
飛べる様になってからは、いつか来る巣立ちの練習で、庭でご飯をあげた後、近くを飛び回って遊んでいた。
たまに、カラスに襲われそうになって、逃げてきたり。
カラス撃退のレーザポインタを買ったり、うちの子供をいじめるのは、許さん！
みるみる大きくなって、家の中の鳥籠は窮屈になって、材料を揃えて鳥小屋を作ったよ。他のヒヨドリと少しずつ、仲良くなるといいなと思って。
毎日、朝明るくなったら、日課のご飯と、家の回りで飛ぶ練習。
飛び疲れると、腕や肩にとまって、羽根繕いや休憩。
何回、君の生暖かい糞をTシャツやズボンにされただろう。
洗濯やお風呂に毎日、何回も入らなくてはいけなかった。
耳にくちばしを突っ込むのも好きだったね。
もうすぐ、メロンが熟すから、楽しみにしててねーと思いながら、ご飯を作って、鳥小屋に行くと、いつもの様に騒がしくない。
鳥小屋の回りに羽根が散乱、庭の片隅に動かないPちゃん….
庭にお墓を作って、何回も線香をあげている。
もっと、頑丈な隙間のない鳥小屋を作れば…..
君の声、首を交互にかしげながら見上げる姿、暖かい体温…..
もう、見る事が出来ないのが悲しい、写真や動画をもっと、録っておけば良かった。
お墓に身につけていたブレスレットを一緒に埋めたよ。
天国に行ったら、元気に過ごすんだよ。
いつか、自分が死んだ時に逢えるといいな。